「畜産物消費者モニター第7回アンケート調査」結果概要

 

平成20年3月31日

(社)大阪府畜産会

 

T 「第7回アンケート調査」の実施方法

 

 

 

 

 

 ○調査時期

 ○調査方法

 ○調査対象者

 ○調査票回答者

 ○調査主要課題

 

 ○調査事項

 平成20年1月

 郵送方式により配布・回収

 (社)大阪府畜産会「畜産物消費者モニター」239

 170人(調査票回収率・有効回答率71.1%)

 安全、安心な畜産物とは、消費者が考えている

 イメージを探る

 別紙「調査票」のとおり

 

 

U 回答者の属性 

                         (単位:人、%)

 

 

 

合計

20

30

40

50

60

70

不明

 

 女

12

158

0

1

3

23

0

45

2

38

4

35

3

14

0

2

 合計

170

(100.0)

1

( 0.6)

26

(15.3)

45

(26.5)

40

(23.5)

39

(22.9)

17

(10.0)

2

( 1.1)

 

 注:調査結果分析では、80代の回答者はなかった。

   また、年齢層の無記入者は女である。

   このために、実数・構成比とも合計は一致しない。

 

 

V 調査結果の概要

 

 1.一般的に牛乳は色々な農場の牛乳と混合されてパック詰めされていることについて

 

 このことについて、「はい」と答えた人は88人(52.4%)と全体の5割を少し超え、「いいえ」と答えた人は80人(47.6%)であった。年齢階層別では、「2030代」で3人、「4050代」で37人、「6070代」で28人の方が「はい」と回答している。

 

 

 2.放牧牛とつなぎ牛の牛乳の味の違いについて

 

 多くの回答者(70.6%)は「味に違いがあると思う」としている。

「味に違いがあると思わない」、「同じである」と回答したのは併せて33人(29.4%)にとどまった。

 年齢階層別の違いはほとんどなく、ほぼ全ての年齢層で70%以上の方が違いはあると思っている。

 

 

 3.牛乳を購入するときに知りたい情報ついて

 

 最も多くの回答を集めた項目は「検査結果」であり、次に「生産所在地」、「乳質」、「飼料原産地」の順となった。

「生産乳量」や「放牧かどうか」または「個体識別番号」について知りたいとする回答は比較的少なかった。

 

 

 4.肉用に飼育された牛よりも放牧された牛のほうがおいしいと感じるかについて

 

 多くの回答者(76.3%)は「美味しいと思う」としている。

実際は放牧された牛では、脂肪交雑が入りにくく赤身の肉となる場合が多い。

最近の傾向として、脂肪の多い肉よりも赤身の肉のほうが好まれるといったことかもしれない。

それぐらいの知識はグルメ番組が多い中、消費者も持っているかもしれない。

 

 

 5.国内産ホルスタイン牛と豪州産肉のどちらを購入するかについて

 

 半数以上(59.2%)にあたる100名の方が「国内産」を購入するとした。

「こだわらない」とした回答と「国産和牛しか買わない」とした回答は、ほぼ同じぐらいであった。

 

 

 6.牛肉を購入するときに知りたい情報ついて

 

 最も多くの回答を集めた項目は「検査結果」であり、次に「生産所在地」、「飼料原産地」の順となった。

「肉質」の項目も大差なかったが、「放牧かどうか」という項目については、問4で「美味しいと思う」との支持が多かった割には少ない回答(12.4%)であった。

 

 

 7.特定JAS「生産情報公表豚肉」を知っているかについて

 

 「知っている」36人(21.3%)に対して、「知らない」とした133人(78.7%)の回答が圧倒的に多く、

特定JASの仕組みが浸透していないことが明らかにわかる。 

 実際に認定されている豚肉も全国で数事例しかなく、「知っている」と答えた人も本当にそれを指しているのかどうかもわからない。

 

 

 8.輸入されている豚肉は、米国、カナダ、デンマーク、メキシコなどですが、どういったところに不安を感じるかについて

 

 最も多くの回答を集めた項目は「どんな飼料を与えているか」(92.9%)であり、ほぼ同数で「どんな薬を与えているか」(91.2%)となった。

 これにより、飼養管理状況が見えないことへの不安があることがわかる。逆に「特にない」と答えた人は2名(1.1%)たらずであった。

 

 

 9.豚肉を購入するときに知りたい情報について

 

 最も多くの回答を集めた項目は「検査結果」であり、次に「生産所在地」が100名を超えた。

 「飼料原産地」、「肉質」、「品種」、「飼養管理」についてはほぼ差がなく、「放牧かどうか」に関心のある方は14名(8.2%)とあまり関心が高くないことがわかる。

 

 

 10.玉子の賞味期限とは「万が一サルモネラ菌が玉子の中に入っていた場合を想定した賞味期限」であることを知っているかについて

 

 「知っている」とした人36名(21.2%)は「知らない」と答えた人134名(78.8%)の3分の1にも満たない結果となった。

 これにより、正確で詳しい情報がきちんと消費者まで行き渡っていないことが想像できる。

 本会では毎年、「大阪地玉子ふれあい塾」を開催し、玉子の知識についても情報提供や意見交換等を行っているところである。

 

 

 11.「平飼い玉子」は、一般的な「パックに入った玉子」とどう違うと考えているかについて

 

 「価格」と答えた人が112名(65.9%)と一番多く、確かに最も違う部分である。次に多かったのは「味」であり、与えている飼料によっては味や風味が異なることは充分に考えられる。「卵質」、「栄養価」、「安全性」、「飼料」については、特に「平飼い」だからといってパック卵と異なることはないはずである。

 

 

 12.玉子を購入するときに知りたい情報について

 

 最も多くの回答を集めた項目は「検査結果」109名(64.1%)であった。次に「卵質」(53.5%)、「生産者所在地」(52.4%)、「飼養管理状況」(50.0%)、飼料原産地(49.4%)と続いた。

 また、「その他」の中で一番多かった項目は『賞味期限』であった。

 

 

 13.リサイクル飼料やエコフィードと呼ばれるものを知っているかについて

 

 「知っている」と答えた人が8.8%、知らないと答えた人が37.1%を大きく下回った。「知っている」と答えた人の内、30代以下の人はわずかに1名のみであった。「知らない」と答えた中で極端に高い比率を示した年代はとくになかった。

 

 

 14.残飯を飼料として家畜に与えることについて

 

 「不安がある」と答えた人が最も多かったが、「問題ない」+「進めるべき」の方が「不安がある」+「反対である」の数を上回った。

 また、「不安がある」と答えた人の内90%以上の人が問13で「聞いたことがある」か「全然知らない」と答えた人である。

 問13で「知っている」と答えた人の3分の2の人が「問題ない」又は「進めるべき」と答えていることから、情報を提供していくことで、理解は得られている傾向がうかがえる。

 

 

 15.畜産物価格が値上げした場合、その後の購入状況について

 

 「高くても国産を購入する」と答えた人が最も多かったが、同時に「購入量を控える」とした人も多かった。

 「安い外国産を購入する」とした人の中で最も多かったのは「牛肉」であった。

 

 

 16.安全な畜産物生産にはコストがかかり、それにより価格が高くなることについて

 

 「仕方ない」と答えた人が117人(68.8%)で最も多い。「外国産でよい」と答えた人が1名であることを考えると、ある程度の価格上昇は理解できるものであると考えられる。しかしながら「高いと買えない」とした人も26名(15.3%)あり、単純に価格をあげればよいというには考えさせられるところである。

 

 

 

W まとめ

 

 第7回となる今回のアンケート調査は、新しいモニターの方もおられることもあり、比較的基本的なテーマといえる「安全・安心な畜産物とは、消費者が考えているイメージを探る」ことを主要課題として行った。以下では、簡単に結果の概要を整理してまとめとする。

 

 1)第一に安全・安心に関する関心が非常に高いことがわかる。購買時における情報についても、「検査結果」や「飼料原産地」等においても高い数値となった。但し、実際には育成から出荷まで多くの検査等を経由しており、いつ、どんな検査結果が載せられるのか、などを考えるとそれだけで高いコストが要求されるものであるため、あまり現実的とはいえない。

 

 2)第二に生産者側が理解しておいて欲しい情報については、まだまだ充分に行き渡っていないことがわかる。牛乳や牛肉、又は鶏卵にしても放牧に対するイメージが強く残っており、実際の放牧されている実態についてはおそらくは知られていないだろう。今後は、生産者側がアピールしたい情報を以下にして正確に迅速に適時に提供していくかが課題であるといえる。

 

 3)最後に問16で安全で安心な畜産物を生産するためのコストについて、「やむをえない」という回答を得ているが、いざ財布の紐を解く段においては若干の解釈のずれはあるだろう。本会が行ってきているイベント等においてもその傾向はあるといわざるを得ない。

 それでも、身近な大阪府民の食卓に上る畜産物を生産する限り、《安全・安心》については最大限の努力を注いで頂きたいと思う。

 

 

                              以 上