「畜産物消費者モニター第13回アンケート調査」結果概要

 

平成313

(一社)大阪府畜産会

T 「第13回アンケート調査」の実施方法

〇調査時期

〇調査方法

〇調査対象者

〇調査回答者

〇調査主要課題

〇調査事項

 

平成30年11月

郵送方式による配布・回答

(社)大阪府畜産会「畜産物消費者モニター」235人

94人(調査回収率40%)

TPP合意、家畜伝染病の影響など消費者の考えを探る

別紙 「調査票」のとおり

 

U 回答の属性

                          (単位:人、%

 

合計

20

30

40

50

60

70

80

16

0

1

4

1

1

8

1

75

0

1

9

20

23

17

5

合計

91

0

2

13

21

24

25

6

各年代層占有率       (2.1  13.8) (22.3) (25.5  26.6) (6.4

注:(小数点第1位以下四捨五入のため、合計が100%とならない。)

また、回答総数は94名であり、年齢層及び男女区分に回答がなかった3件が上記以

外にありました。

〇登録モニターの高齢化もあり、年々五十代以上の比重が高い結果となってきています。

また、今回は調査題目が「TPP」、「家畜伝染病」で、過去のテーマに比べて、堅い内

容のテーマの為か、回答数は過去最少となりました。

逆に、過去5年の男性回答数の平均は7.6%であったが、今回は17%に上がっていま

す。

 

V 調査結果の概要

「TPP(環太平洋経済連携協定)」をご存知ですか。

「知っている」18名(19.1%)、「聞いたことがある」70名(74.5%

「知らない」6名(6.4%

TPPとは太平洋を取り巻く国々でグループを構成、当初12か国での協定でしたが

トランプ大統領就任後、米国が脱退し現在11か国(TPP11)で締結されました。

メリットとしては日本の輸出を支える工業製品の関税が撤廃され、今後ますますの輸出

促進が期待できる一方、安い農産品が海外から輸入されることで日本の農畜産物は大

打撃を受ける可能性があります。メディアで絶えず、流れていたキーワードなので「

聞いたことがある」(74.5%)の回答が多く、詳しい内容はさておき、大半の方がある

程度の認知をしておられます。

 

2.「TPP」により輸入牛肉の関税が38.5%から9%になることをご存知ですか。

「知っている」32名(34%)、「知らない」62名(66%)

輸入牛肉の関税率が大幅引き下げとなります。現在消費量の4割が国内産、残り6

割が輸入品で、オーストラリア、アメリカ産の2国が主な輸入先となっています。

気になる点として、日本ではホルモン剤の使用は禁止されていますが、オーストラリ

アやアメリカは一定量の肥育ホルモン剤の投与が認められています。 

ただし両国でも、ホルモン剤、抗生物質不使用、和牛との交雑牛や、JAS(生産情報

公表)規格の採用を謳った、輸出向けの牛も増えてきており、海外生産者の意識も変

わってきています。

                                                                    

3.「TPP」により輸入豚肉の関税が4.3%から0%になることをご存知ですか。

「知っている」22名(23.4%)、「知らない」71名75.5%)

  豚肉の国内自給率は、平成29年度で49%、平成11年よりほぼ横ばいで推移して

います。 TPP11後の予測として、農林水産省が以下のコメントを発表しています。

差額関税制度・分岐点価格の維持とともに、従来の措置(セーフガード)等も引き続

き行われるので、当面、輸入の急増は回避され、体質強化対策や経営安定対策の実施

で、国内生産量の維持を図る考えです。

 

4.「TPP」により輸入鶏肉の関税が11.9%から0%になることをご存知ですか。

「知っている」21名(22.3%)、「知らない」72名(76.6%)

輸⼊量55万トンのうち⼤部分をブラジル(75%)とタイ(20%)が占めており

TPP11からの輸⼊は2千トン、その輸⼊も冷凍の丸どりがほとんどを占め、⽤途・

販路も限られているため、国産品との直接的な競合は、ほとんどない⾒込みです。          

 

5.「TPP」により、国産肉と輸入肉との間に価格の差が大きく生じることとなりますが、それでも国産肉を購入しますか。(複数回答可)

牛肉購入

豚肉購入

鶏肉購入

外国産購入

60

64

65

3

購入減る

気にしない

魚を食べる

玉子を食べる

24

9

16

3

6.上記設問での回答理由をお聞かせ下さい。

81名の方からコメントを記入して頂きました。

最も多かった意見は「安心」、「安全面」次いで「味覚」で国内産を買いたいとの事。

国内産に肯定的なコメント 50名(61.7%) 

「子供には安全なものを食べさせたい」「肉質が良い、美味しい」

「年齢的に食べる量が減ったので、量より質」「生産者保護、自給率の為」

また輸入品と格差が付き、圧迫されることにより、今よりも国内産の価格が上がるこ

とへの懸念もあり、国内産のこだわりも現状の価格が維持できなければ、外国産を購

入せざるを得ないとの意見もありました。

輸入品に肯定的なコメント  19名(23.4%

やはり価格は大きい要因で、多数の方が安価である事に重点をおかれています。

しかし、その中でも完全に肯定の方はごく少数で、限定付きでの購入という意見が多

かったです。具体的には安全性に問題がない事、特定の国のもの、調理法に合わせて

の購入という意見でした。コメントとして

「子供がたくさん食べるので質より量」「平素から食べているので抵抗がない」

「料理の工夫で輸入肉も美味しくなる」「安全性と品質が判断できれば購入が増える」

などがありました。

 

7.近年、国内で家畜に関わる伝染病が発生していますが、それらの病気について聞い

たことのある病気はどれですか。(複数回答可)

口蹄疫  70

豚コレラ 69名 

鳥インフル 91名

知らない  なし

回答の「知らない」に〇をされた方はおらず、消費者の皆様がほぼ畜産物に係る伝

染病をご存知のようです。この集計をまとめている中で残念ながら、大阪でも豚コレ

ラが発生し、約700頭が殺処分となりました。豚コレラ等の悪性伝染病は感染力、致

死率が強く生産性が著しく低下するため迅速な処分が行政で定められています。 

尚、人に感染することはありません。

 

8.それらの病気の発生がニュースで報道されたら、畜産物の購入を控えたりしますか。

  (複数回答可)

購入控える

気にしない

安心できるまで

発生地以外の

外国産購入

14

23

14

47

1

上記の感染した肉が、市場に出回ることは考えられませんが、万が一感染した家畜

の肉を食べたとしても、感染する事はありません。

感染が懸念される鳥インフルエンザも、通常の生活では特に意識するべき必要はなく

病気や死亡した鳥に直接触れたり、解体や調理、羽をむしるなどした場合など濃厚に

接触した場合にのみ感染する危険があります。

ただ、風評被害とまでいかなくとも、理屈と感情は別なもので、伝染病を知らせるニ

ュースを聞くと、人体に影響がなくとも、該当畜産物の購入を控える、発生した場所

以外のものを求めてしまうのは仕方のない事と考えます。

 

9.家畜伝染病について正しい知識を得るために、どのような手法を用いますか。

(複数回答可)

テレビ・新聞

インターネット

専門誌

知人から

84

30

1

7

行政機関

病院

特に無い

 

25

0

0

情報のツールが昨今、テレビ・新聞から、携帯・PCのインターネットへと移行し

ており、またスマホ等の拡販で、幅広い年代の方が情報の取得の手段とされています。

 モニターの方も50代以上が8割を占める中、30名もの方がネットの情報を手段とし

ておられ、テレビ・新聞から入手する方よりも少ないとはいえ、現代の情報環境を表

している一面と言えます。

ネットは携帯、端末があれば、情報をどこでもリアルタイムで、いち早く知ることが

できる反面、個人でも配信できる為、不正確な情報や噂に類するような情報が流れ、

惑わされてしまうケースもあります。

対して、行政機関の発表は、各マスメディアに比べ、発表が後手になりがちですが、

感染への対策やリスク等を比較的細かく掲示、発表されており、信用性があります。

25名もの方が、行政機関からの情報を参考にされている事も明記しておきます。

 

10.昨今、畜産業界では畜産物の安全性向上や生産管理機能向上のために様々な取り組み を行っているところですが、聞いたことがあるもの全てに○をして下さい。

(複数回答可)

牛トレサ

生産公表JAS

農場HACCP

畜産GAP

48

13

26

3

アニマルウエルフェア

エコフィード

知らない

2

8

32

順次標記について、ご説明します。

牛トレサとは 

トレーサビリティ法(生産流通履歴情報システム)

BSEのまん延防止措置の的確な実施を図るため、牛を個体識別番号により一元管理

するとともに、生産から流通・消費の各段階において個体識別番号を正確に伝達する

ことにより、消費者に対して個体 識別情報の提供を促進しています。

 

生産情報公表JASとは

生産情報公表JAS規格は、「食卓から農場まで」顔の見える仕組みを整備する一環とし

て制定された任意規格です。 牛肉のトレーサビリティとの違いとして、生産・流通履

歴のほかに、給餌情報や、動物用医薬品等の投与情報なども知ることができます。
登録認定機関の認定を受けた生産者等が『認定生産工程管理者』としてJAS規格に適

合しているかを検査し、それに合格した牛が生産者情報公表JASマークを貼付して販

売されています。認定された牛の情報は、生産者等が記録・保管・公表しており、消費

者はその内容をFAX・インターネット・店頭表示などで確認することができます。

農場HACCPとは

農場HACCPは畜産物の安全性を確保する手法の1つです。飼養衛生管理にHACCP

(危害要因分析【Hazard AnalysisHA】を行い、必須管理点【Critical Control Point

CCP】を決めてリスクを管理する手法)の考え方やマネージメントの要素を取り込ん

だ継続的改善が図られるシステムです。 農林水産省で、平成218月に「畜産農場における飼養衛生管理向上の取組認証基準(農場HACCP基準)」を公表しています。

この基準に基づき、認証団体が審査を行い、畜産農場を認証しています。

畜産GAPとは

GAPGood Agricultural Practice:農業生産工程管理)とは、農業において、食品安全

環境保全、労働安全等の持続可能性を確保するための生産工程管理の取組のことです。
これを我が国の多くの農業者や産地が取り入れることにより、結果として持続可能性の

確保、競争力の強化、品質の向上、農業経営の改善や効率化に資するとともに、消費者

や実需者の信頼の確保が期待されます。

アニマルウェルフェアとは

我が国も加盟しており、世界の動物衛生の向上を目的とする政府間機関である国際獣疫

事務局(OIE)の勧告において、「アニマルウェルフェアとは、動物が生活及び死亡する

環境と関連する動物の身体的及び心理的状態をいう。」と定義されています。
アニマルウェルフェアについては、家畜を快適な環境下で飼養することにより、家畜の

ストレスや疾病を減らすことが重要であり、結果として、生産性の向上や安全な畜産物

の生産にもつながることから、農林水産省が、アニマルウェルフェアの考え方を踏まえ

た家畜の飼養管理の普及に努めています。

エコフィードとは

エコフィード(eco-feed)とは、食品残さ等を利用して製造された飼料です。エコフィードの利用は、食品リサイクルによる資源の有効利用のみならず、飼料自給率の向上等を図る上で重要な取組です。

 

 

11.上記の認証を獲得した畜産物なら、何も認証されていない畜産物より値段が高くても購入しますか。

必ず

優先的

時々

特に気にしない

購入しない

3名(3.1%)

41名(43.6%)

21名(22.3%)

19名(20.2%)

11名(11.7%)

一部の畜産物では、表示されているものもあるが、認証の確認は自分でパソコン等で

調べなければならず、生産者の方が簡単に分かるように、農林水産省から小売、販売店に

至るまで啓発、宣伝が必要であると感じました。

 

12.その他ご意見があればご記入ください。

45名の方からコメントを記入して頂きました。

  アンケート頂いた消費者様のコメントをそのまま記載させていただきます。

TPPに負けずに、国内の生産者にがんばっていただきたいと思います。

伝染病で殺処分の映像をよくテレビや新聞で見聞きし大変だなぁと思います。

若者や生活困窮者は、まず生活が第一のようである。そうならないためにも妥当な金額で安心、

安全な肉を考えてほしい。

生活クラブ等、生協を利用している家庭、又、子育ては終わっていても子孫のために安全、安心

な肉を購入したい気持ちはあると思う。支援を生産者に届けるためにもっとPR(ふるさと納税

は効果があったと思う)してほしい。

10PRが足りない。安価な輸入肉は加工品(惣菜ハムなど)に使われて、国内畜産農家の振

興の妨げを危惧する。

あまりにも知らない事ばかりなので、機会があればもっと知識・勉強しなければと思います。

8、国産商品の販売は安全基準が高いので発生地(国内)の商品でもそれを信じていますので

購入します。

鳥インフルエンザの時は気にならなかったのですが、豚コレラが流行してから豚肉の価格が上が

った様に思われます。

農業については多くの情報を手に入れていますが、畜産に関してはあまり知らないです。

家族数が少ないが毎日食べるものなので、安心、安全な品をと気配りしながら食卓に並べており

ます。

安全な物なら選ぶと思う。最近は日本でも偽証が増えている印象なので徹底していることを伝え

てほしい。

伝染病が発生している期間は購入する事になると思う

モニターに特典はないのでしょうか

国産品は安心のキャンペーンをされては如何でしょう?いい加減な飼育されたかもしれない外国

産はある意味怖いです。健康はお金に代えられません。

普段自分は関心があり、勉強したりと知ったつもりでいたが、専門的な事になると何も知らない

事に気づきました。これからも国産を食べ続けていきたいので、自給率向上になる様にできるこ

とがあれば教えていただきたいです。

以前よりイベント等が少ないように思うので、新たな企画を期待します。

安心と価格で納得のいく商品を購入すると思う。

問8、伝染病発生時も流通しているものは、安全なはずだと思っています(国産品)

最近、園田競馬の案内ばかりです。競馬は一切やりません。自己負担が3,000円位の範囲で、他

のイベントを計画してください。

安全でおいしい物を購入したいといつも思ってはいますが、やはり家計と相談となってしまいま

す。

色々と大変な事が多いお仕事かと思いますが、これからも、お世話になります。がんばって下さ

い。

三種類の病気が発生しても市場には出まわらないと聞いています

全般的に国産物とする

11「値段が高くても…」と言うのも程度の問題で、(良い物を安く)の精神で臨んでほしい

時々、テレビで廃棄処分される、コンビニのお弁当とかがベルトコンベヤーで流され、粉砕され

家畜のエサになる事が取り上げられているが、食品のゴミとしていないという事を強調している。それは本当に家畜のエサとしていいのかは、問われず、それを食べた家畜を食べて安全かがいつ

も気になる。国産といってもそんな国産肉なら購入するのをためらうがそんな肉かどうか何をも

って判断していいかがわからないです。その為にもいろんな取りくみで安全性を確保してほしい

です。

TPPや米国からの貿易圧力等により、畜産物は相当厳しい環境下に置かれることが予想されますが、それらが外国産のものばかりにならないよう研究と地道な努力で国産品が生き残れるように

なることを切に願っています。食は国の根幹ですから。

今回のアンケートは回答しづらかった。エクセルその他でアンケートを作成して頂きたい。畜産

におけるTPPについて、詳しく知りたい。

今でも、外国産の方が安く購入できます。これ以上安くなれば、国産畜産業が衰退し、より食料

の自給量が減ります。国際情勢が不安定な中、食料の自給量を増やす政策が必要になっていくの

ではないでしょうか。

ヘレ(ヒレ)・サーロイン・ロース・リブロース・肩ロースステーキ・焼肉カルビーetc、みん

な大好きです。

安全・安心の畜産物、購入の為検査体制の強化する

政治家の方は現場の皆様の労働をもっともっと勉強し、助力しないといけないと思います。(現

場も知らずに意見ばかりですよネ)子ども達に農場見物、体験等をお願いできるとありがたいで

す。よろしくお願いします。

伝染病が発生したら速やかに発表すべきだ。

安全性に関する情報は高齢者などにも分かりやすく提供してほしい。お願いします。

畜産の置かれている状況が厳しいと聞きます。乳産品のことも気がかりです。大阪産の畜産物も

気軽に購入したいです。

輸入肉の関税がここまで下がるとは知らなかった。

このアンケート用紙のどこかにFAX番号を書いておいてもらえると良いと思います。

畜産物に限らず、食品の安心・安全を常に考えています。国産であっても、薬品・化学調味料な

どを多く使った食品は買いたくありません。情報を公開していただければ、嬉しいです。

口にするものは安全安心が大事だから

食の安全について色々と勉強させていただきたいので資料とかの送付をいただきたい。勉強する

きっかけをたくさんいただけるとありがたいです。

今後も私達のため安心して食べられますよう宜しくお願い致します。

参加費がかかってもよいからイベントを増やしてほしいです。

10.知らなくてちょっと恥ずかしいです。知識を得たいと思います。

値段が多少高くなっても身体をつくるものなので安心して食べられる事を1番に考えるので、生産者

さんにはがんばってもらいたいです。

価格競争せずに質(安全なもの)の追求をお願いします。

昔の(私の若い頃の)カキの風味が産地に行かないとないみたいに思います。我々の免疫力が低下し

てゆくのではないかと心配します。若い世代の人に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まとめ

(1)  TPP合意にたいしての消費者の方の意見

今回の設問14の意図は、TPP合意により、外国産畜産物が安価で買える事、

具体的には牛・豚・鶏の関税率がどのくらい下がるかを設問としました。

コメントからも多くの消費者の方が、税率までも分からないまでも、外国産畜産物

がさらに安くなるという認識はしておられました。

設問5は、現状よりさらに価格の格差が広まる事を認識した上で、国内産畜産物を

購入されるのか?という設問に対して、【牛】(60名・66%)【豚】(64名・70%)【

鶏】(65名・71%)という回答になりました。

反対に【購入が減る】(24名・26%)【魚を食べる】(16名・6%)の回答について

は、コメントの中に外国産に押されて国内産畜産物の価格が現状より高騰した場合

は、購入しないとの意見も多く、そういった要因も含まれていると思います。

意外だったのは、購入減の票が【外国産購入】(3名・0.3%)に流れなかった事です。

このことについては、後述の下記設問6の回答理由の為と考えます。

設問6では上記選択の理由をコメントしてもらいました(81件)。記入いただいた

コメントの中からキーワードで集計しました。

37人・46%)が【安心・安全】で国産を選択しておられます。外国産畜産物への

信用が完全でない為、安価ではあるが購入に踏み切れなかったと思います。

次に【味・質】が(9人・11%)となり、味は国内産畜産物を好まれています。

反対に【価格。安さ】を重視される方は(14件・17%)となりました。

価格との折り合いで消費者の葛藤がわかるがコメントが多かったが、安価であり外

国畜産物の安心・安全が確認できれば、特に国産にこだわらないとの意見も多く、

消費者の本音と感じました。

昨今は外国産もホルモン剤を使用せず、安心と味をアピールする取り組みも増えて

おり、これらが広がると国内産畜産物との競争が激化すると予想されます。

また、国内産畜産物の輸出も右肩上がりで増加しており、海外の富裕層や最近では

豪州や中国なども輸出解禁となり今後も増加が見込まれています。

外国産畜産物の輸入が増加する一方で、国内産畜産物の輸出が増えている状況から

TPPの進捗(段階的に規制が緩和されています)に合わせて今後、日本の食肉売

場から良質な国内畜産物が減少していく事に、驚く日が来るかも知れません。

 

 

 

 

2)家畜伝染病について

設問7について伝染病の名称については多くの方が耳にしているようです。

感染した畜産物が市場に出てくる事はありませんが、次の設問8の伝染病の発生で「購

入を控えるか?」でも「発生地以外の購入」(47名)や「購入を控える」等の回答が全

体の76%で多数を占め、風評被害が起こっていると云えます。

しかしながら、健康に害は無く、安心な畜産と理解していても、二の足を踏んでしまう

事も人の自然な感情といえます。

参考までに、過去のアンケートでBSEと鳥インフルエンザの国内発生後の設問では変

わりなく牛を購入(44%)、鶏を購入(80%)という数字でした。人に影響があるとさ

れ、大きな問題となったBSEでも、国内で全頭検査等を行う事で対策として認められ

その結果が反映された数値といえます。

地産地消や大阪もん等の取組で、地元での販売先が増え、消費者も購入する機会が増

えた府内畜産物ですが、一度の伝染病で、販売休止や特定産地の買い控えが起こると経

営再開や、その後の畜産経営の継続も厳しい状況になってしまいます。

常日頃から、生産現場では飼養衛生管理基準に基づき細心の注意と努力がなされていま

すが、一度発生してしまうと、愛知、岐阜のように長期化してしまう事も有り得ます。

設問9 伝染病の発生時のニュースソースでは、TV・新聞が圧倒的に多く、次にイ

ンターネット、その次に行政機関の発表でした。モニターの方の年齢も40代から上の

世代が多数を占めていますので信頼のおける情報を取られ、惑わされることはないと考

えますが、ネットではニュースソース不明な情報が拡散する事で風評が拡大する事が多

々あります、政府・畜産関連団体の発表も注意してご覧ください。

設問1011 畜産物の安全性・生産向上の様々な取組みは、「名前は知っているが具

体的な内容が分からない」が消費者の方の正直な意見です。

ただ、その取り組みをしているものなら高くても購入されるか?の問いでは、「優先的

」か「時々」も含めて69%となりました。

前述のTPPの時と同じく、国内産畜産の取組に漠然とした安心・安全のイメージがあ

り、この数字になっていると思います。

これらの取組について、農水省や府県のHPでPRされていますが、消費者は購入時に

どの畜産物がどんな取組をしたのか? またそれはどの様な効果があるのか分らず、残

念ながら商品価値に反映されていると云いづらい状況であり、我々畜産団体含め大きな

課題であります。

アニマルウエルフェア等、欧州等で一部強く支持されている取組など、オリンピックや

外国人観光客の増加に伴い、今後国内でどの様に扱われていくか分かりませんが、消費

者の意識が大きく変化し一定のニーズになってくれば、流通、販売、生産につながって

いくことになります。

 これからも多様化していく消費者のニーズや同行を注意深く見ていきます。

 

最後にアンケート実施時は昨年12月だったので、今回の大阪の豚コレラ発症後のモ

ニターの消費者動向はとても興味があるところです。

例えば今回の設問であった、伝染病発生後の畜産物の購入について「気にしない」と答

えた方も実際のところはどうされたか? 連日のニュース画像や情報で風評や買い控え

にどのように対応されたか等、今の率直な感想を、次回以降に向けて機会があれば確認

したいと考えております。