Q6.どんなふうに乳を搾るのかナ?


 A6. 一昔前(昭和30年代)までは直接人間の手で搾っていました。牛には4本の乳頭があり、それを1本ずつ手で搾っていくのはとても大変な事で、飼養できる頭数も限定されていました。しかし、昭和40年代に入り、搾乳機械が開発され、現在のような多頭飼育が可能となったわけです。搾乳機はそれぞれの乳頭に手で装着され真空圧を利用して搾乳する仕組みになっています。一般的に1頭ずつ繋がれている飼い方であるため、搾乳器具を人間が運搬し装着するのですが、乳頭の位置は人間のヒザの高さにあるので、装着はしゃがんですることになります。通常1日の半分、12時間毎に搾乳します。毎日(朝夕1回ずつの計2回)のことであり搾乳作業は、とても重労働で腰を悪くしている人が多く、職業病といえます。少しでも人間の負担を少なくするため、牛を放し飼いし、立ち仕事でできる搾乳用の施設(パーラー)や最近では、乳頭装着から取り外しまで自動でおこなう夢のような搾乳機(搾乳ロボット)も実用化されてきました。



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